映画

最近、映画を観てる。
主に邦画。
音楽も邦楽がほとんど。
特にこだわってはいないけど、なんていうか、楽なところがあって。
すんなり世界に入っていけるというか。

洋画も洋楽も好きな作品はあるけど、観たり聴いたりしても、自分と重ならないからか、情景が浮かばない、感情に響いてこない。
もちろん言葉も違うし文化もそれぞれで、だからこそ、そこに憧れや衝撃を受けたりすることがあるのかもしれないけど、自分の場合はどうやらそうではないみたい。海外へ行ってみたいとか、なくもないけど、優先度は低い。

ところで、なんで今さら映画かっていうと、自分はもともとそんなに映画を観るほうじゃないし、どちらかというと観ないほうで、話題作とかも興味がないし、観たこともなく、観たいとも思わなかった。

古い話になるけど、誰もが知ってるタイタニックとか、ハリー・ポッターとかも、タイトルを知ってるくらいで、当時メディアや自分の周りで騒がれていたであろう映画も観たいとは思わなかった。この2作品をあげてる時点で映画には無頓着で、センスがないこともバレてると思う。そのくらい観ないんだけど、流行りのサブスクってやつになるのかな、未だによく分かってはいないサブスク的な会員見放題的なサービスがあるから、観るようになった。


この前のblogにも書いたけど、仕事が忙しくて、職場から家に戻るのがだいたい21~22時とか、遅いと24時過ぎたりで、そこから食事して寝るのがほとんどで、でも、なんか自分の時間というか、音楽もやれてないし、何かに触れたいというか、少しでもそんな時間が欲しくて、すぐに眠れないときなんかにちょうど良いかなって。YouTubeも飽きてくるんだよね、中身がないものも多いし。撮影された映像も生々しいものが多いというか、YouTubeは。映画はその点、きちんと創られているから、クリエイターとしては学べることも多い。疲れてる時なんかは、観る作品を探して迷ってるうちに寝てしまうことも多々あるんだけど(笑)

昨年会った知人に、「竹内くんもずいぶんおっさんになったね」と言われて、まあ年齢的にはおっさんだし、もはやシニア層だからね、別にいいんだけど、確かにここ数年でおっさん化が進んだな~とは感じてて。それもミュージシャン的ないい感じの老け方ではなくて、悪いほうに老けてるのは確実で。ライブもないし、ステージに立たないことが大きな理由だとは思うんだけど、外見的にハゲてきたり、太ったことが加速させてる。10年前よりは5キロ、20年前…ちょうどcreepsで一番ライブしてた頃からは10キロ太ってしまって。もともと丸顔で、顔はその頃から全然痩せてないんだけど、よりたるんできて、翔一と並んだ写真なんか、同じバンドメンバーだと思えないくらいヤバいな~と。翔一は相変わらずイケメンだとかカッコいいと言われることが多くて、creepsの顔になってるし、メンバーとしては嬉しいんだけど、このままの自分じゃなんかダメだってなって。別にもうカッコつける必要はないんだけどさ(笑)

そこで色々調べて、月曜断食とか、糖質制限とか、ファスティングとか、塩抜きとか水抜きとか、もともとライブ前には昔からやってたんだけど、改めて食事制限(笑)。なんか空腹の方が免疫力上がるとかも書いてあって、なおさらやらなきゃってなってしまった。

自分の唯一の楽しみや趣味が食べることなので、本当に本当に切実に辛くて、でも、健康診断の結果がずっと悪いこともあったし、食生活改善も含めて、目指せあの頃の自分って感じの、よくある中年の悪あがきパターンのやつ。

それが映画とどんな関係があるかと言うと、空腹を我慢するというか、紛らわすためにも映画を観てる(笑)。たまにはドラマも。間違っても「孤独のグルメ」とかは絶対に見ちゃいけない(笑)


そんな経緯で映画を観てる。
自分は壮大なストーリーがあったり、どんでん返しがあるサスペンスやミステリー、人気のシリーズや話題作、出演している役者が凄いとか、撮影規模的なところには惹かれなくて、逆にあまり知られていない作品や、日常のどこにでもあるようなストーリーが淡々と流れているような作品が好きみたい。

映画を観てると、感傷的になったり、感情も動かされたりするけど、その背景で自分の人生の中で忘れていた景色とか、その瞬間の気持ちとか、言葉とか、もちろん人間関係も含めて、フラッシュバックすることが大きい。なんか思い出したり、重ねてみたり、そして自分がしてきたことを考えさせられるというか。

あと、いい作品は始まりが印象的で、見終わった瞬間、もう一度、最初を見返したりしてる。音楽もそうだけど、イントロ…出だしがとても大事なんだな、きっと。あくまでも個人的な意見として。

役者の演技も本当に素晴らしいと思った。
名前が知れてて、有名だったり、テレビでも見かける役者さんの演技は、映画とか芝居とか、そんなことを微塵も感じさせず、その人物、本人でしかないように見えてくる。良い役でも悪い役でも、演じてるなんて感じたりはしない。その辺なんだろうな~、違いは、なんて思ったり。

とにかく映画を観てる。
好きな映画を教えることは、なんか自分の心の中を見られてるようで恥ずかしいので書かないけど、出会って良かった作品があった。

コロナのこともあるので、当分は見続けると思う。

お腹空いた。

akira takeuchi's web site

シンガーソングライター竹内晃(creeps)のオフィシャルサイト。

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